上野の西郷隆盛像の作者と連れている犬の正体は?

幕末ブームですが、今も昔も、東京上野の象徴的な存在とされているのが上野公園内に堂々と立ち尽くしている西郷隆盛像です。近年の、明治維新への関心の高まりもあって、改めて西郷隆盛像をあがめようという機運も強くなっているようです。
ところで、この西郷隆盛像の作者はご存知でしょうか。
作者は高村光雲です。「智恵子抄」や「道程」などで知られている詩人・高村光太郎の父です。高村光太郎は白樺派の流れを汲んだ大正時代から昭和初期に活躍した詩人ですが、彫刻家でもありました。それは、父親の影響を受けていたからです。
その父、高村光雲は明治時代を代表する彫刻家でした。東京美術学校(現在の東京芸術大)の教授も務めていたのですが、木彫をメインとした彫刻家として有名です。
時の明治政府が、上野の山に明治維新の立役者でもある西郷隆盛像作成を光雲に依頼したのですが、西郷隆盛の自然な姿ということで、着流しの兵児帯姿になりました。実はこれは西郷隆盛が趣味でもあったウサギ狩りへ行くときのスタイルだといわれています。
西郷さんの犬として有名になっているのは、ツンという名の薩摩犬でウサギ狩り用の猟犬です。ただ散歩に連れているのではありません。その証拠に、西郷さんは脇差しとともに、うさぎを捕るためのワナとなる紐を挟み持っています。

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