「 2016年06月 」一覧

民事再生のデメリット 手続きに時間がかかる!

民事再生はメリットの多い債務整理法ですが、もう一方のデメリットも少なくありません。やはり世の中うまい話ばかりではないということです。
民事再生が持つデメリットの中で、実際に最も気になるのは時間がかかることです。他の債務整理手続きを比較しても、長い場合だと倍近くの時間がかかり、さらに民事再生の場合は借金がゼロになるわけではないので、その借金を3年ないし5年をかけて返済しなければなりません。民事再生の手続き完了までに約半年、そして最長で5年間の返済がありますから、完全に解決をみるまでには5年半かかることになります。これについては任意整理であっても残債の分割払いがあるので、あまり変わりはないのですが、自己破産となると免責になった時点で借金はゼロになるので、解決までのスピードという意味では最も瞬発力があります。
それに比べると再生の見込みがあるということで民事再生の手続きが進められるわけですから、手続きが非常に複雑です。自己破産であれば自分で手続きすることも不可能ではありませんが、民事再生ともなるとまず自分では無理です。
それともうひとつ、民事再生で忘れてはならないデメリットがあります。それは、借金に保証人がついている場合、その保証人の債務はなくならないので保証人に丸々迷惑がかかってしまいます。保証人がいる場合は、よほどのことがない限りは民事再生は不向きです。


民事再生のメリット 職業の制限がなく、督促がストップ

記事内容:
民事再生が持つ最大のメリットはマイホームを守れることですが、メリットはそれだけではありません。実はこちらのメリットも人によっては重要なことかも知れませんので、詳しく解説します。
まず、民事再生の手続きに入るとその時点で督促や取立てなどは一切ストップします。これは法律で定められているもので、民事再生手続きが始まったことを受任した弁護士が貸し手に通知すると、その時点で借金問題は当事者間ではなく法律の世界に持ち込まれたということなのです。
次に、職業に関するメリットもあります。民事再生とよく比較される自己破産をすると、一定の期間にわたって特定の職業に就けないという制約が与えられます。「破産をするような人に安心して任せられない仕事がある」ということなのでしょうか、これについては実にたくさんあるので全てを紹介するのは難しいのですが、多くの人に関わりがありそうなのは行政書士や司法書士、弁護士などの士業、警備関係、建設業、質屋などでしょうか。ちょっと変わったものとしては風俗関係や競馬の騎手というものもあります。これからこうした職業に就けないということであれば、それを避けて就職活動をすれば良いのですが、問題はすでにこうした職業に就いている人が自己破産を選択できないということです。その場合は、資格制限のない民事再生がベターであるということになります。


民事再生のメリット 家を手放さなくてもいい?

民事再生が持つ最大のメリットはマイホームを手放さなくても良いことである、と別の記事で述べました。これは実際に債務整理が行われている現場でも共通している認識で、マイホームを手放したくないという要望がある場合は、真っ先に民事再生が検討されます。
ところで、なぜ民事再生だけがマイホームを守ることができるのでしょうか。その点についても解説が必要だと思います。
債務整理というのは、原則として借金を一部ないし全部なくすことで返済の負担を軽減して解決する手法の総称です。その中に自己破産や任意整理、民事再生などがあるわけです。借金を減額したいということを貸し手側に交渉するのですから、ここで貸し手側としては「それなら持っている財産を全て処分して返済に充てて下さい。減額の交渉はそれからでしょう」という言い分になるはずです。
しかし、民事再生にはそれがないのです。なぜなら、「定期的な収入があるのに、破産をして債務がゼロになってしまうくらいなら一部でも回収できる方法をとるべき」という考え方で生まれた制度だからです。そのため、自らが居住するための住居については特例で除外することが可能なのです。債務超過に苦しんでいる方の中には住宅ローンが関わっているケースが非常に多く見られます。そんな方のマイホームを守るための制度が、民事再生なのです。